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柳原 義達先生ご逝去。 柳原 義達画伯
2004年11月11日午後10時7分,呼吸不全の為、永眠につかれました。(享年94歳)


具象彫刻の探求「生命感を刻む」

彫刻家 柳原 義達
文化功労者・元国画会会員・元新制作創立会員

柳原義達は生まれながらの芸術家であった。1931年東京美術学校彫刻科に入学、在学中第12回帝展に「首」が入選、その後70余年の制作活動は、1944年に入隊、シベリア抑留4年、敗戦の卑屈から「犬の唄」1950となって現れる。ヨーロッパ近代彫刻と造形の規律を潜めながら「孤独な創造」と高い精神性の具象彫刻家であった。(2004年 11/11 coordinator 八塩)

年譜
  • 1910 神戸市に生まれる。
  • 1936 東京美術学校彫刻科卒、第11回国画会展「楠妃諫子之像(母)」「同(子)」「S子座像」出品。
  • 1951 第15回新制作派協会展「K嬢の首」「婦人像(トルソ)」を出品。第1回サンパウロ・ビエンナーレに「K嬢の首」を出品。52年・渡仏、ブールデルの弟子エミール・オーリコストに師事する。
  • 1958 美術家連盟の理事となる。第1回高村光太郎賞受賞。第9回秀作美術展「黒人の女」が選ばれる。第2回国際具象派美術展「裸婦」を出品。第3回現代美術展「座る(裸婦)」が優秀賞受賞。
  • 1960 第11回秀作美術展「座る女」が選ばれる。第30回ヴェネツィア・ビエンナーレ「おどろき」「座る女1」「座る女2」「座る女3」を出品。第24回新制作協会展「座る女」「トリ」を出品。
  • 1966 神戸市三ノ宮駅前に記念碑「愛」完成。第3回国際彫刻展(ロダン美術館、パリ)に出品。67年・第9回アントワープ国際彫刻展(ミッデルハイム美術館)に出品。第9回日本国際美術展「道標(風と鴉)」を出品。
  • 1973 第13回現代日本美術展の特別展示「現代美術20年の展望」に「黒人の女」「坐る」「道標・鴉」を出品。第1回彫刻の森美術大賞展審査委員となる。74年・「道標・鳩」により第5回中原悌二郎賞受賞。
  • 1980 彫刻の森美術館第1回高村光太郎大賞展の選考委員となる。81年・平櫛田中賞の選考委員となる。「彫刻に見る柳原義達」展(神戸市ポートピア)開催。
  • 1983 彫刻65点、素描100点、版画8点の大規模な回顧展「柳原義達展――生の証しを刻む「道標」の彫刻家」が神奈川県立近代美術館、兵庫県立近代美術館、大原美術館、北海道立旭川美術館で開催。
  • 1987 「白と黒の会」展(世田谷美術館)に彫刻「裸婦立像」「犬の唄」とデッサン「裸婦群像」「鳩」を出品。日本橋高島屋で「柳原義達展」開催。
  • 1996 文化功労者を授賞。

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