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 第 8 回 日展 「授賞作品」

日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書 
「日展特選授賞作品」
公益社団法人 日展



第 8 回 日展
日展特選賞

第8回 日展「特選賞の授賞作品」'2021
第1科(日本画)、第2科(洋画)、第3科(彫刻)、第4科(工芸美術)、第5科(書) の各科から選抜2名の作品を掲載しています。
・画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。


第1科(日本画) 特選受賞者 10 名(内 2 名作品掲載)

・青野圭花・猪熊佳子・小熊香奈子・笠川武史・榊原孔美子・棚町宣弘・福岡正臣・前川和之・村山春菜・山田まほ


日展特選賞 日本画 《 Aluhi 8:49 》
榊原 孔美子


 色遣いが美しい。今回の出品者の中で淡いソフトで人物の入った
作品はこの一点大変際立っていた。
その人物を囲むように、鹿、蝶、うさぎ、花々が配されデイドリームのようです。
丁寧な制作は会場で人々に癒しを与えてくれることでしょう。

榊原 孔美子《Aluhi 8:49》

青野 圭花《初夏の色》

日展特選賞 日本画 《 初夏の色 》
青野 圭花


  蓮池に映り込む情景を、明快な色彩と構成で描き、
画面の中にさわやかな風や空気を感じる事ができ、
観る人の心を揺り動かす品格のある良い作品に仕上がっています。



第2科(洋画) 特選受賞者 10 名(内 2 名作品掲載)

・内海洋江・大木基影・大山富夫・春日裕次・久保尚子・小林理恵・齋藤 均・永山秀男・二宮弘一・早崎和代


日展特選賞 洋画 《 せりな嬢の肖像 》
大山 富夫


 
東京芸術大学とウィーン美術アカデミーで培った、
しっかりとしたデッサン力と材料技術の知識を駆使した作品である。
特に本作品は、それに優しく品格ある色調が加わった逸品である。

大山 富夫《せりな嬢の肖像》

齋藤 均《息吹》

日展特選賞 洋画 《 息吹き 》
齋藤 均


 日光戦場ヶ原の自然の生命感をテーマに取り組んでいる。
 森の中に光が差し込み、草木が輝き、
野鳥のさえずりや風の音、一瞬の美しさに生命感を感ず。
 オオルリ鳥が今少し強くてもよかったが、
緊張感のある観察のゆきとどいた秀作である。



第3科(彫刻) 特選受賞者 8 名(内 2 名作品掲載)

・菊川 敏・窪 信一朗・境野里香・田村晴江・西沢明比児・町野紗恭・丸田多賀美・最上 健


・画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

日展特選賞 彫刻 《 COVLD-19 》
西沢 明比児


 
コロナ禍の日常に強く生きる女性へのメッセージが彫刻という
造形に結実した意欲的作品である。
運慶の「制多伽童子」を彷彿させる風貌で
造形性とメッセージ性とを具象彫刻の中に具現化した秀作である。
    

西沢 明比児《COVLD-19》

菊川 敏《風》

日展特選賞 彫刻 《 風 》
菊川 敏


 しっかりと力強く大地に立ち、両手を広げた大きな空間構成である。
 シンメトリーに近いポーズだが、
首の傾きや両手の微妙な違いで全体の動勢もバランス良く、
淡い色の着彩と相まって爽やかな風を感じる作品である。
   



第4科(工芸美術) 特選受賞者 10 名(内 2 名作品掲載)
・井上絵美子・織田定男・司辻健司・貴田洋子・菊池房江・小畠泰明・郡 和子・西 緑・平野英史・山﨑 豊

日展特選賞 工芸美術 [津軽こぎん刺し] 《 津軽・稔り輝く 》
貴田 洋子


  津軽こぎん刺しの制約を生かしつつ新たな表現の
可能性と独自性を有した秀作です。
岩木山の稜線は流れるようなラインで、
山肌の土と木を感じさせる技術はすばらしく、
下方の色彩が豊かな稔りを感じさせ、美しい。

貴田洋子《津軽・稔り輝く》

司辻健司《茜さす》

日展特選賞 工芸美術 [陶] 《 茜さす 》
司辻 健司


 夏の日の夕暮れ時、海原を渡る風を幾重もの薄いたたら板で表現し、
沈みゆく太陽の茜色の空を赤と黒のコントラストの化粧土を用いて表した。
時のうつろいを感じさせる秀作と成って居ます。



第5科(書) 特選受賞者 10 名(内 2 名作品掲載)
・岩井秀樹・大田鵬雨・鹿倉碩齋・河合鷹山・時崎五鳳・豊原睦子・西村大輔・馬場紀行・松村博峰・真鍋井蛙

日展特選賞 書 《 朝川渡る 》
豊原 睦子


 
平安時代のかな古典和泉式部集の
表現方法を大字かなに応用、
墨の変化と共に多様な線を駆使、
凛とした余白の美しい作品に仕上げた。
行と行との響き合いも見事で、
書面に緊張感漲る完成度高い作である。

豊原 睦子《朝川渡る》

西村大輔《微風》

日展特選賞 書 《 微風 》
西村 大輔


 とりわけ古典の無い調和体分野においては
表現過多や奇をてらったものが目立つが、
 この作品はあくまで自然を宗としている。
 王羲之の聖教序を基にし、強く深い線質が見事である。
 今後の調和体の指針になる作品である。


・作品受賞理由の批評は日展評です。
(陳列総点数 3,037)



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