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 第 11 回 日展 「授賞作品」

日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書 
「会員賞作品」
公益社団法人 日展



第 11 回 日展
日展会員賞
( 5 名)


・第11回 日展 '2024 「会員賞の授賞作品」です。 画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

日展会員賞 日本画 《 ソロモンの指環 》
佐藤 和歌子 会員
(宮城)


 画題からも、ソロモン王の古い時代を彷彿とさせるかのような、不思議引力に誘われる作品である。
日本の色には四十八茶百鼠の言葉があるが、我が国ならではの茶の持つ複雑な深さが画面を漂い、
作者の持つ日本画の技術の確かさに裏付けされ、魅力のある作品が生まれた。

佐藤 和歌子《ソロモンの指環》


西田 伸一《9月・なごり》

日展会員賞 洋画 《 9月・なごり 》
西田 伸一 会員
(石川)


 若い女性を室内に配し、独自の構成により、
アクリル絵具と油彩の混合技法を駆使して描いている。
人物を精緻な筆法で表わし、対照的に人物の背景を明るい色彩で平面的に処理しており、
上質で清潔感のある明快な空間が表現されている。



日展会員賞 彫刻 《 空 》
寺山 三佳 会員
(埼玉)

 空という題名は多様な解釈ができる。
しかし、この作品には歴史的な意味が感じられ、2人の女性の表情が空に浮き、
左側の羊は、それらと共に、着衣の女性の肩にのる。
空に浮く2人の女性の顏はルネサンスの天使たちの様でも、現代の娘たちの様でもあり、
古代美術に見る羊とともに、伝統と現代が一つの作品の中で融合していて素晴らしい。

寺山 三佳《空》


横山 喜八郎《沼の水中木》

日展会員賞 工芸美術 [染] 《 沼の水中木 》
横山 喜八郎 会員
(京都)


 青森の蔦沼の水中木に魅了され、何度も足を運び、
そこに漂う野趣のある自然環境を独自のイメージでの創出により顕現せしめた快心作。
とくに蝋染による円熟した技術を駆使した色彩の微妙な表現効果は見事である。



日展会員賞 書 《 重雍襲熙 》
岡野 楠亭
(央) 会員(三重)


  「重雍襲熙」の四文字を、中国の古代文字でまとめた一顆である。
周囲に施した界線の中に、大小の変化を持たせた文字を絶妙なバランスで配している。
古代の印章が経年によって受けた損傷の味わいを上手く各所に取り入れ、
朱白のせめぎ合いがこよなく美しい。
印影の左に記した二行の落款も、印刀の切れ味も実に見事。

岡野 楠亭《重雍襲熙》

・作品受賞理由の批評は日展評です。
(陳列総点数 2,982点)


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