文化庁芸術家在外研修制度40周年記念 「旅」展
「異文化との出会い、そして対話」
文化庁芸術家在外研修の成果
2007 12/15(土)〜2008 1/28(月) 展覧会は終了しました。
休館日:毎週火曜日、2007 12/25〜2008 1/8は休館
相田 幸男「souvenirs de l'ouest・・・ルネッサンスへのオマージュ」 油彩、キャンパス
旅は芸術家に何をもたらすのでしょうか。
海に囲まれた我が国にとって、外からの情報は、文化や社会を発展させるのに重要な役割を果たしてきました。美術にとっても例外ではありません。多くの芸術家たちが海の外へ出かけ、技術を習得し、あたらしい見方を獲得してきました。そればかりではありません。旅が意義深いのは、異なる文化に出会うことで、自らの文化や伝統を見つめなおす機会を得るからではないでしょうか。
本展は、「芸術家在外研修(新進芸術家海外留学制度)」が40周年を迎えたのを記念して、美術分野で研修を終了した102人の芸術家たちによる「旅」をテーマにして新作を制作した展覧会です。 |
Report: 2007 12/23(日) 「旅」展 第2回トークの会
――かけがえのない時間、としての「旅」――
武田 厚 美術評論家(前、横浜美術館副館長・了徳寺大学教授)
文化庁によるこの派遣事業は、海外での研修という具体的な条件が前提にあるので、「旅」する理由も目的も明快である。ところでこうした研修の旅には、旅を求める志願者が総じて抱く「あこがれ」という心の純粋な高まりが密着状態で同伴していくことがある、と私は推測している。
知らない国へ行って、知らないものを見て、いろいろな事を聞く、そして知る。
感動と緊張―凝縮した時間―人間の感性―時間と空間を大切にする―すばらしい体験から生まれた。何を心に刻めたかという事を、想いおこしながら、あえてまたテーマとして制作された展覧会です。
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参考資料:「旅」展図録・その他
※写真撮影は全て、主催者の許可を得て行っております。
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