第 37 回 日展 |
第 37 回 日展 |
日展会員賞 |
日展会員賞 日本画 「シーソー」 長谷川 喜久 会員・41歳(岐阜県出身) 若い男性がシーソーに乗り、力を振りしぼっている、その表情が洵に愉快で異色である。 色彩も明快単純で若々しい。日展日本画の新風の一つであろう。 |
日展会員賞 洋画 「逍遙・水無月」 難波 滋 会員・61歳(岡山県出身) 蓮をテーマに独自の技法で色彩豊かに描かれている。文学的な内容で画面を動きのある構成でまとめ上げている。 将来にも期待ができ授賞の対象となった。 |
日展会員賞 彫刻 「波 紋」 勝野 眞言 会員・51歳(長野県出身) 二人の半身像を緊密に連携し構成された作品で静謐な空間を醸し出している。 可塑性を充分に生かした造形意識はこの作家の持ち味で、内面性を表出した優作である。 |
日展会員賞 工芸美術(鍛金) 「王妃の花壺―ロータス―」 石川 充宏 会員・審査員60歳(神奈川県出身) 古代エジプトの王妃像と蓮の花を組み合わせて、花壺にした作品である。銅版と横銅板を鍛金技法で成形し、金属の表面に錫を流して仕上げ、花の内部はアクリル絵具で彩色を施した。従来から取り組んでいる王妃像のトルソを花壺にすることで新たな造形を試み、すっきりした佇まいの快心作である。 |
日展会員賞 書 「春」 高木 厚人 会員・52歳(千葉県出身) 起承転結による構成で、錬度高い渋味ゆたかな線と、しっとりとした雅趣が表現され、心地よいリズムが感ぜられる秀作である。 |
・作品論評は日展評。 |
他、特選・日本画10名・洋画10名・彫刻10名・工芸美術10名・書10名(陳列点数3,025) |
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