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 第 118 回 日展 「授賞作品」

日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書 
「会員賞作品」
公益社団法人 日展



第 118 回 日展
日展会員賞
( 5 名)


・第118回 日展 '2025 「会員賞の授賞作品」です。 画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

日展会員賞 日本画 《 蒼 列 》
長谷川 雅也 会員
(京都)


  背景をブルーでまとめた花が、生き生きと美しい色彩で表現されています。
優れた技術、描写力の持ち主でもあります。
叙情溢れる画面からは、そうした技術のみではなく、作者の想いや絵画センスが伝わってきます。
会員賞を与えるに相応しい作品であると判断しました。

長谷川 雅也《蒼 列》


池上 わかな《希望の雫》

日展会員賞 洋画 《 希望の雫 》
池上 わかな 会員
(岡山)


 「日常の喧騒を離れ、静寂に差し込む一筋の光。祈りを込めてそっと花を添えると、その光の雫は未来を映し出す輪郭となる。」
作者の描こうとする気持が的確に描けた秀作である。
 何げない日常の中にみつけた希望の光と花。
作者は画家であると同時に詩人となった。
暗い家屋の中での明るい日差しの表現は的確である。
暖かい温度まで感じる。



日展会員賞 彫刻 《 記憶の風 》
緒方 信行 会員
(熊本)

  岩に座して遙か遠くを見つめている。
その眼は過ぎた過去を愛しく想っているのであろう。
左足を両腕で抱えるようにして心の安定を求めている。
背中の丸みが、記憶を追って、忘れられない過去のありし日を語っている。
作者はきわめて繊細な表現で具象を追究し、過ぎし日をやさしく見つめる女性の感情を見事に捉えている。

緒方 信行《記憶の風》


河合 徳夫《芙 蓉》

日展会員賞 工芸美術 [磁] 《 芙 蓉 》
河合 徳夫 会員
(京都)


 何といっても目を惹くのは白く美しい大輪の芙蓉の花。
葉の濃い藍がレリーフ状に盛り上げた真っ白な花びらを際立たせ、
淡い黄色の花蕊が楚々とした愛らしさを添える。
胎を取り巻く細かな印花と吹墨の色合いが、背景に緩やかなリズムを作る。
はんなりとした心穏やかな静かな時を、見る者にとどけてくれる。



日展会員賞 書 《 方城臨々 》
西村 東軒
(福賀) 会員(神奈川)


  躍動感溢れる字形と多彩な線、潤渇の変化が見事に調和し、
非常に魅力的な作品となっている。
 余白の活かし方も秀逸であり、白の輝きを感じさせる点も大きな見所といえる。
 優れた作品には、接する度に新たな発見や喜びをもたらす力があるが、
この作品はその力を余すところなく備えている。

西村 東軒《方城臨々》

・作品受賞理由の批評は日展評です。
(陳列総点数 3,007点)



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