IAI

「アイ・エイ・アイ」:IAI

 第 41 回 日展

日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書 
「授賞作品」
公益社団法人 日展



日展会員賞


日展会員賞 日本画 「夏の夜に舞う」
中村 賢次 会員・46歳(熊本県出身)


 
夏の夜の情景が美しい色感だ。作者の家族の一員娘をモチーフで、近くの小川に生息するホタルを描いて、家族との関係、絆を感じる温かい気持を描かれた作品だと思う。
日本画《夏の夜に舞う》中村 賢次


洋画《遥 光》大友 義博
日展会員賞 洋画 「遥 光(よう こう)
大友 義博 会員・44歳(熊本県出身)


 日展はアカデミズムを標榜して百年を経た。とりわけ洋画は写実を礎としているが、画家は芸大で厳しい素描の修練を経、それを作画の基本に据えている。
 この作も落着いた色と光(調子)を駆使し、気持の良い筆致で情景を描ききっている佳作である。


日展会員賞 彫刻 「悠 悠」
山田 朝彦(やまだ ともひこ) 会員・66歳(東京都出身)


 
この作品はさまざまな不安や喜びを感じさせる現代社会の中で自らを律し、凝視し、明日という希望に向って悠悠と前進する姿を精神的に捉え、感じさせてくれる優作である。
 粘土の量塊も美しく、コスチュームの配慮が巧みである。。

彫刻《悠 悠》山田 朝彦


工芸美術《琥珀雪山》大樋 年雄
日展会員賞 工芸美術(陶) 「琥珀雪山(こはくせつざん)」 Amber White Mountain
大樋 年雄(おおひ としお) 会員・51歳(石川県出身)


 
胴ののびのびした、ふくらみの中に緊張感があり、造形の骨格の太さを感じさせる。
 釉薬の微妙な色調の変化は豊かな装飾的な効果を発揮している。
 繊細と素朴の交差する強いリズム感をもった祭器を想わす作品である。


日展会員賞 書 「于謙詩(うけんし)
真神 巍堂(まがみ ぎどう)(本名:仁宏(にんこう)) 会員・審査員66歳(京都府出身)


沈着、冷静で情懐豊かな書は、宋代の風気をたたえ、じっくり眺めていたい本格の作品である。
誇張や装飾性を極力おさえているが、きかしどころの線や潤渇の妙は見事という外ない。
書《于謙詩》真神 巍堂

・作品論評は日展評。

他、特選・日本画10名・洋画10名・彫刻10名・工芸美術10名・書10名(陳列点数3,098)


ご意見ご感想はyashio@mui.biglobe.ne.jp
「アイ・エイ・アイ」:IAI
HOME

Copyright © 2002-2009 Yashio.ALL Rights Reserved.