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財団法人 損保ジャパン美術財団
損保ジャパン東郷青児美術館
〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1
損保ジャパン本社ビル42階
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/



西洋絵画の父

「ジョットとその遺産展」

― ジョットからルネサンス初めまでのフィレンツェ絵画 ―


会期:2008 9/13(土)〜11/9(日) 展覧会は終了しました。
休館日:月曜定休ただし9/15、10/13、11/3は開館
お客様感謝デー無料観覧日:10月1日(水)

開館時間:10:00〜18:00、金曜日は20:00まで、(入場は閉館の30分前まで)
会場:損保ジャパン東郷青児美術館


ミケランジェロが手本とし、ダ・ヴィンチが畏怖、ルネサンスへの扉を開いた「ジョット」

13〜14世紀にイタリア全土で活躍したジョット・ディ・ボンドーネ(1267年頃〜1337年)は、西洋史上初めて繊細な感情と立体的な肉体を備えた崇高な人間像を描き、三次元的な物語空間を生み出しました。それは西洋絵画の流れを大きく変えただけではなく、自然の探求者レオナルド・ダ・ヴィンチや、感情に生きたゴッホ、色と形を追い求めた20世紀のマチィスなど、後世の画家たちがそれぞれの視点から立ち戻る原点であり続けました。

数々の伝説に彩られたジョットは「西洋絵画の父」とも呼ばれ、最初期の壁画が残るアッシジのサン・フランチェスコ聖堂は世界遺産に指定されています。
本展では、日本でほとんど見ることのできないジョットの作品4点を招来し、あわせて代表的な聖堂壁画を写真パネルで展示します。また、フィレンツェの諸機関からほぼ全点日本初公開となる後継者たちの祭壇画など30点も集めました。時代は庶民の信仰とペスト禍の不安が火をつけた聖母崇拝の高揚期。フランスの華麗な宮廷写本や隣町シエナの情感あふれるゴシック絵画にも影響を受けながら、次第に美しい聖母を作り上げていく初々しいルネサンスの夜明けのフィレンツェ絵画をお楽しみ下さい。

「ルネサンスの曙に輝く―ジョット・ディ・ボンドーネ」
ジョットは、典型的なフィレンツェ人気質の持ち主であったらしい。ジョルジョ・ヴァザーリ「(1511年-1574年)美術史家。ジョットをイタリアルネサンス美術の祖と位置づけた」は、「ジョットは才知に富み、たいそう愛想がよいうえ、いつでも当意即妙の応酬ができる人だったので、彼の言行については、いまなおフィレンツェで語り草になっている」と記述している。
そして、ルネサンス美術への幕開けを告げた芸術家であり、ジョットに始まるリアリティの追求は、印象派頃まで西洋美術の目指すところとなり、「近代絵画の祖」ともいわれています。人々はその革新性に目を瞠り、多くの芸術家たちが彼を模範としてきました。
「この時代のフィレンツェ」
12世紀末より、遠隔地との交易、毛織物業、金融業などの産業で経済的に豊かになったフィレンツェは、トスカーナの中心都市となり、ひいては経済においてイタリア最大の都市となる。この繁栄の中、都市を指導する商人階級の現実的な価値観と合理的な精神は広く市民にも浸透し、独特のフィレンツェ人気質(フィオレンティニタ)が形成された。


「ジョットとその遺産展」―その中から4作品を紹介します。

ジョットの魅力・・・出品作品から

ルネサンスを導いた偉大な芸術家とされ、その名声は生存中から高かったにも関わらず、残っている作品は多くありません。 今回、ジョット作品が4点とジョットと工房作品2点が展覧されることは、極めて貴重な機会といえます。


ジョット・ディ・ボンドーネ《聖母子》

ジョット・ディ・ボンドーネ(1267年頃〜1337年)
(平面的で型に嵌った中世の絵画表現の殻を破り、身体的にも感情的にもリアルな人間表現を創始した偉大な芸術家です)
《聖母子》
1295年頃 テンペラ・板
サント・ステーファノ・アル・ポンテ聖堂附属美術館蔵
© Firenze, Museo Diocesano di Santo Stefano al Ponte
© Antonio Quattrone
この作品は、フィレンツェのサン・ジョルジョ・アッラ・コスタ聖堂にあったもので、ジョット最初期の非常に重要な作品とされている。ジョット以前の聖母子像は、ビザンティン絵画様式の図式的で抽象的な表現が一般的だったのをチマブーエ「(生年不詳-1302年)ジョットを見出した人物といわれている」が人間的で自然なものに変えていったが、ジョットが劇的にそれを推し進め、がらりと改めた。


ジョット・ディ・ボンドーネ《殉教助祭聖人》

ジョット・ディ・ボンドーネ

《殉教助祭聖人》
ステンドグラス
サンタ・クローチェ聖堂附属美術館蔵
© Firenze, Museo dell'Opera di Santa Croce

この聖人は、右手にキリスト教殉教者を表わす棕櫚の枝を持っており、左手には、学識と著述の象徴である書物を持っているが、特定のアトリビュート(持ち物)を持っていないため、誰かと判明することはできず、「殉教助祭聖人」という曖昧な題名づけになっている。このフィレンツェ、サンタ・クローチェ聖堂を飾ったステンドグラスは、1310年頃に制作された可能性が高いと考えられているが。これはスタロヴェーニ聖堂の壁画の傑作の制作をした少し後で、絶頂期に当たるころ。


ジョットからルネサンス開花まで

ジョットの影響を受けた画家たちのことを「ジョッテスキ」といいます。狭義には14世紀においてジョットに追従した、画家たちのことですが、直系の弟子以外にもジョットは圧倒的な影響力を及ぼしました。


チェンニ・ディ・フランチェスコ・ディ・セル・チェンニ《聖人と奏楽天使をともなう聖母子》

チェンニ・ディ・フランチェスコ・ディ・セル・チェンニ
(14世紀末から15世紀初頭にトスカーナ地方で活動)
《聖人と奏楽天使をともなう聖母子》
板絵
アカデミア美術館蔵
© Firenze, Galleria dell'Accademia

中世後期に広まった個人礼拝用の聖画像。ここに描かれている<授乳の聖母>という図像は最古は3世紀に遡るが、14世紀イタリアで広まった。この作品の聖母の周りには8人の聖人と4人の天使が描かれているが、圧倒的に聖母が大きいのは、ジョット以前からの伝統的な描き方でもある。


ロレンツォ・モナコ《玉座の聖母子》ほか祭壇

ロレンツォ・モナコ(1370年頃〜1425年)と工房
(シエナで生まれフィレンツェで活動した画家、ジョットの弟子のガッディの工房などで修行)
《玉座の聖母子》ほか祭壇1420年頃 テンペラ・板
サンタンドレア聖堂附属美術館蔵
© Empoli, Museo della collegiata di Sant'Andrea

この祭壇画の3枚のパネルは、別々に制作された作品をひとつにまとめたもので、中央の聖母子像がロレンツォ・モナコの晩年の作品とされている。

開催中のイベント
上映会 *2001年文化の日特別番組 「ルネサンス時空の旅人 聖なる都アッシジ物語」
―奇跡の画家ジョット・・・芸術家と生涯―

日時:2008年10月18日(土)、10月19日(日) いずれも14:00〜(13:30開場) 無料・定員250名様
会場:損保ジャパン本社ビル2階(美術館と同じビル)
※参加希望者はhttp://www.sonpo-japan.co.jp/museum/か・官製はがきに「郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、年齢、職業、希望日、人数」をご記入の上、9月26日必着で〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン東郷青児美術館「ジョット展上映会係」宛にお申し込みください。抽選のうえ当選者のみ10月10日までに案内状をお送ります。
※電話でのお申し込みは受け付けておりませんのでご注意ください。

ワークショップ
「ジョット?ジョット?ジョット!!」
*キミもルネサンスへの扉を開いてみよう!
日時:2008年10月10日(金)〜10月13日(月・祝) 11:00-17:00(16:30参加締め切り)
※上記時間内にご自由に参加できます。(参加料無料・1階ロビーにて)

ギャラリートーク *小・中学生と父母対象・一般対象
学芸委員が会場で作品の説明をします。(当日自由参加)
日時:2008年9月20日(土),9月28日(日)、10月4日(土)、10月11日(土)いずれも14:00〜
         9月26日(金)、10月3日(金)いずれも18:30〜
         9月27日(土)、10月13日(月・祝)いずれも13:30〜

講演会
開催記念日伊講演会「ジョットが遺したもの―14・15世紀のフィレンツェ絵画―」

日時:2008年9月13日(土) 15:00〜(14:30開場)
会場:イタリア文化会館(詳細、またはお申し込みは右記メールアドレスへ eventi.iictokyo@esteri.it)

主催:損保ジャパン東郷青児美術館、日本テレビ放送網、読売新聞東京本社
協賛:損保ジャパン
後援:イタリア大使館、イタリア文化会館
協力:東京大学美術史学研究室、アルテリア、日本通運、日本貨物航空
お問い合わせ:TEL03-5777-8600 (ハローダイヤル)


財団法人 損保ジャパン美術財団
損保ジャパン東郷青児美術館
〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン本社ビル42階


参考資料:「ジョットとその遺産展」Press Release・他

ご意見ご感想は  yashio@mui.biglobe.ne.jp


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