― 概念、形態、構成、技法などを切り口に、建築とファッションに 共通する特徴を視覚的に検証していきます ― |
|
スキン(表面)+ボーンズ(構造)―これまであまり接点がないと見られていた建築とファッションですが、1980年代以降、お互いの距離を縮め、刺激しあっているように見受けられます。特にコンピュータをはじめとする様々な技術の革新が、自由な造形を可能とし、表面と構造の関係に変化をもたらしました。ファッションデザイナーたちは、布を用いて、構築的で複雑な衣服を作り始め、また建築の分野では、仕立ての技術にも通ずる、より複雑なフォルムを生み出していきます。本展覧会では、これらの分野で活躍のめざましい日本人作家を含む21カ国約40名の作品、約230点を展示します。 現代の建築とファッションの特徴を概観できる展覧会になります。 |
---|
T.共通の概念 ●シェルター ●アイデンティティー 太古の昔から、建築と衣服は、人間の身体を守るシェルターとしての保護機能を共有しています。また同時に両者は、政治的、宗教的あるいは文化的なアイデンティティーや個性の表象としての機能も兼ね備えています。この二つのセクションでは、両者の根源的な類似点が現代の建築および衣服ではどのように表現されているのかについて検証します。 |
---|
フセイン・チャラヤン《アフターワーズ》コレクション 2000-01年秋冬 |
Hussein Chalayan, Afterwords collection (autumn/winter 2000) Photography Chris Moore |
ヨーリー・テン ドスキンで縁取りしたフード付ケープ 1982-83年秋冬 Hooded Cape with Doeskin Piping from collection autumn/winter, 1982-1983 By Yeohlee Teng, YEOHLEE |
ヴィクター&ロルフ 9枚目のドレス《ロシアン・ドール》 オートクチュールコレクション 1999-2000年 Viktor & Rolf, Ninth Preparation Dress from Russian Doll haute couture collection, 1999-2000 Collection Groninger Museum, Photo: Peter Tahl |
---|
●創造的なプロセス どのようなものを創るかというアイデアから、その現実のために平面の素材を用いて立体を創り上げていくというプロセスも、建築とファッションに共通して見られる性質です。このセクションでは、建築家やファッションデザイナーが、当初の発想から作品へ仕上げていくまでのプロセスに焦点を当てます。 |
---|
フランク・ゲーリー《ウォルト・ディズニー・コンサートホール》 |
---|
主催:国立新美術館、ロサンゼルス現代美術館(MOCA) 協力:日本航空 |
参考資料:「SKIN+BONES」プレス用資料・国立新美術館 |
ご意見ご感想は yashio@mui.biglobe.ne.jp |
Copyright © 2002-2007 Yashio.ALL Rights Reserved. |