René Lalique: A Retrospective |
―オルセー美術館[パリ]、グルベンキアン美術館[リスボン]など国内外の主要コレクションから、約400点を一堂に― |
ラリックの生誕150年を記念する本展では、国内外のコレクションから厳選された約400点の作品を一堂に集め、その創作の全容を紹介し、時代を駆け抜けた輝かしい創造の軌跡を、かってない規模で展覧します。 |
会期: 2009 6/24(水)〜9/7(月) 展覧会は終了しました。 休館日:毎週火曜日 開館時間:10:00から18:00まで ※金曜日は20:00まで。入館は閉館30分前まで 会場:国立新美術館 企画展示室1E |
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ルネ・ラリック 1909年8月 49歳 ©RMN(Musée d'Orsay)/ch.Gerschel/distributed by DNPartcom |
ルネ・ラリック(1860-1945)は、19世紀末から20世紀半ばにかけて、アール・ヌーヴォーのジュエリー制作者、アール・デコのガラス工芸家として、二つの創作分野で頂点をきわめた人物として知られています。 |
略歴 1860年(0歳) シャンパーニュ地方アイ(マルヌ県)に生まれる。 1876年(16歳) 父が他界、学業をあきらめ宝飾細工師ルイ・オーコックの下に弟子入り。 1886年(26歳) 宝飾家ジュール・デスタップから工房と職人を譲り受け工房主として独立。 1894年(34歳) フランス芸術家協会サロン初出品。 1900年(40歳) パリ万国博覧会でグランプリ、宝飾作家としてキャリアの頂点を迎える。 1912年(52歳) ヴァンドーム広場で最後のジュエリー展、最初のガラス展を開催。 1925年(65歳) アール・デコ博覧会にガラス製野外噴水、「ルネ・ラリック館」他、多数出品。 1933年(73歳) ルーヴル宮マルサン館で大回顧展開催。朝香宮邸に扉と天井灯を納める。 1945年(85歳) 逝去。 |
夢見るジュエリーから光溢れるガラスの空間へ、小さな手作りの世界から近代的な産業芸術へと広がりを見せたラリックの美の世界
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ラリックのガラス工芸品は、外交における公式な贈答品としても利用されました。英国王ジョージ6世夫妻(エリザベス女王の両親)がパリを公式訪問した際、市の象徴であるカモメをデザインしたラリックのテーブル・セットが贈り物として選ばれました。一方、ラリックの作品は、我が国の皇族ともゆかりがあります。1925年のアール・デコ博覧会を訪問した朝香宮ご夫妻(妃殿下允子妃は明治天皇の第八皇女)はラリックの作品に魅せられ、白金台の宮邸(現・東京庭園美術館)建設の際は、ラリック社製の玄関扉やシャンデリアが納められました。また、昭和天皇は皇太子時代の1921(大正10)年に外遊された際、大臣方へのお土産としてラリック社製の花瓶を持ち帰られました。本展では、その貴重な花瓶《インコ》一対(1919年、個人蔵)が初出品されます。 |
本展覧会の中から3作品を、ご紹介します。 |
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ハット・ピン《ケシ》 1897年 オルセー美術館 ©RMN(Musée d'Orsay)/Jean Schormans/distributed by DNPartcom |
シール・ペルデュ花瓶 《四組のセキセイインコ》 1919年 カルースト・グルベンキアン美術館 ©Calouste Gulbenkian Foundation Photo: Calouste Gulbenkian Museum Photo Lab. |
ティアラ《雄鶏の頭》 1897-98年頃 カルースト・グルベンキアン美術館 ©Calouste Gulbenkian Foundation Photo: Calouste Gulbenkian Museum Photo Lab. |
関連イベント ・記念講演会 「ラリック、その愛と人生―新資料を中心に」 講師:池田まゆみ氏(本展監修者・美術工芸史家) 日時:2009年7/5(日) 14:00〜15:30 会場:国立新美術館3階講堂 定員:250名(先着順) *聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)が必要です。 巡回情報 本展は当館で開催の後、下記の美術館に巡回します。 2009年9/15(火)〜11/23(月・祝) ・MOA美術館 |
お問合せ:ハローダイヤル 03-5777-8000 主催:国立新美術館、東京新聞 後援:フランス大使館、ポルトガル大使館、港区教育委員会、六本木商店街振興組合 協賛:大日本印刷、R.Lワッフルケーキ 特別協力:ラリック社 協力:北澤美術館、伊豆ガラスと工芸美術館、大村美術館(角館)、神戸ファッション美術館、 湘南江ノ島香水瓶美術館、トヨタ博物館、鍋島報效会、成田美術館、エールフランス航空 |
参考資料:Press Release他。 |
※写真撮影は全て、主催者の許可を得て行っております。 |
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