公募展 |
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山種美術館では、日本画の新たな創造に努める優秀な画家の発掘と育成を目指す公募展 「seed 山種美術館 日本画アワード 2024」 を開催します。 コロナ禍の影響で 2 年間延期し、2024 年に第 3 回目を実施する運びとなりました。 |
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また、本展会期中には、当館コレクションの中から、村上華岳 《裸婦図》【重要文化財】、速水御舟 《昆虫二題》、川端龍子 《華曲》 など、近代日本画の優品を厳選して展示します。 歴史に名を残したレジェンドたちが、
本公募展の応募者たちと同じ 20 代から 40 代の頃に制作した作品です。 今回の入選作品と合わせご堪能ください。 |
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'2024 2_19 プレス内覧会、表彰式 の会場風景です。 画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。 |
・画像をクリック 「審査員長・山﨑妙子館長」 のメッセージが拡大画像でご覧いただけます。 |
山種美術館 公募展 「Seed 山種美術館 日本画アワード 2024」 ―未来をになう日本画新世代― プレス内覧会、記者発表会、表彰式 '2024 2_19 |
未来をになう “若き日本画家” の登竜門 山種美術館賞 が再開され第 3 回目を迎えました。
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【展覧会の構成】 |
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第 1 、第 2 回時に実施していた画像による一次審査ではなく、初めから全作品を審査員が実見する方式に変更しました。 そして、厳正な審査の結果、大賞・北川安希子《囁き―つなぎゆく命》 、
優秀賞・重政周平《素心蠟梅》、特別賞(セイコー賞)・早川実希《頁》、特別賞(オリコ賞)・前田茜《山に桜》、が決定しました。 |
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・画像をクリックすると 「審査員・竹内浩一先生」 の総評がご覧いただけます。 |
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「Seed 山種美術館日本画アワード 2024」 の応募結果と審査の過程 |
・画像をクリックすると 「受賞者と作品」 の拡大画像がご覧いただけます。 |
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大 賞 |
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・北川 安希子 《囁き―つなぎゆく命》 |
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2006 年、成安造形大学卒業。 2011 年、京都日本画新展大賞。 2019 年、seed山種美術館日本画アワード2019奨励賞。 2023 年、ART STORY 80th 京都日本画協会創立八十周年記念展。 個展多数。 現在、京都日本画家協会所属。 |
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《囁き―つなぎゆく命》 は、まさしく人が自然を凝視している絵だ。 今まで琵琶湖湖畔の水辺を独特の光と影で捉えた作品を見ていたが、受賞作は畏敬から畏怖に変わって見える。 取材地が西表島とあった。
亜熱帯に育った樹林のすがたは大きく違っただろう。 自然が生んだ神秘に圧倒され、畏怖の空間を生み出している。 |
優秀賞 |
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・ 重政 周平 《素心蠟梅》 |
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1987 年、東京都生まれ。 2017 年、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻日本画研究領域修了。 2018 年、重政周平日本画展―線と間隙の相克―(西武池袋本店 東京都)。
2019 年、第 46 回創画展創画会賞(2021 年・22 年同賞)。 2021 年第 2 回絵画の筑波賞展奨励賞。 現在、創画会正会員所属。 |
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《素心蠟梅》 は、いつも見ている庭の植栽と説明されているが、写実にならず抽象感覚で蝋梅を描いているだけに、内在する心理の深さを感じる。
枝も葉も朦朧とし冬の空気に包まれ、群青色の葉のリズムが神秘にも不安にも見えた。 |
特別賞(セイコ―賞) |
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・ 早川 実希 《頁》 |
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愛知県立芸術大学美術学部日本画専攻卒業。 東京藝術大学大学院文化財保存学日本画専攻修了。 2020 年、「滲むゆびさき」個展。 2023 年「楚楚展」グループ展。 現在、日本美術院院友。 |
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《向こうの姿》 は、松葉や咲く小花を草むらに溶け込ませ、淡い色合いが心地よい。 描いた筆足の残るのが嫌なのだろう。 シルクスクリーンの刷りの感触を意識している。 点描がリリカルな詩を謳っているようだ。 |
特別賞(オリコ賞) |
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・ 前田 茜 《山に桜》 |
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金沢美術工芸大学卒業。 現在、金沢美術工芸大学大学院在籍。 |
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奨励賞 ( 6 名) ・画像をクリックすると 「受賞者と作品」 の拡大画像がご覧いただけます。 |
奨励賞 | 奨励賞 | 奨励賞 | ||
・ 大村 美玲 《参 星》 2023(令和 5)年 雲肌麻紙・彩色 124.0 x 160.0cm (京都府) |
・ 川村 香月 《宵 桜》 2023(令和 5)年 高知麻紙・彩色 162.0 x 112.2cm (東京都) |
・ 小谷 里奈 《向こうの姿》 2023(令和 5)年 雲肌麻紙・彩色 162.0 x 162.0cm (東京都) |
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奨励賞 | 奨励賞 | 奨励賞 | ||
・ 小針 あすか 《珊瑚の風》 2023(令和 5)年 雲肌麻紙・彩色 155.0 x 155.0cm (東京都) |
・ 仲村 うてな 《朱》 2023(令和 5)年 紙本・彩色 159.0 x 127.5cm (北海道) |
・ 八谷 真弓 《みのりの頃》 2023(令和 5)年 雲肌麻紙・彩色 162.0 x 162.0cm (佐賀県) |
入選 ( 35 名) ・画像をクリックすると 「受賞者と作品」 の拡大画像がご覧いただけます。 |
入選者 ( 35 名内 12 名の作品を掲載) |
・池上真紀・岩井晴香・小山内愛美・北島文人・倉治るみ・島本純江・清水 航・杉山愉岳・高橋希和・高橋翔平・武井地子・田澤苑実 |
・田中寿之・田村美智子・陳 映千・朴 泰賢・平井未歩子・福島恒久・房 鑑成・牧野香里・牧野光一・桝谷友子・宮腰有希乃・柳沼 至 |
・谷津有紀・谷中美佳子・矢野宏実・山田雅哉・山田美知男・吉垣 光・吉澤光子・吉原拓弥・李 唯親・林 銘君・王 冠賢 |
入選 | 入選 | 入選 | 入選 | |||
・ 池上 真紀 《せい》 2023(令和 5)年 紙本・彩色 162.1 x 162.1cm (兵庫県) | ・ 島本 純江 《澄 心》 2023(令和 5)年 雲肌麻紙・彩色 162.1 x 130.3cm (京都府) | ・ 吉澤 光子 《一 羽》 2023(令和 5)年 白麻紙・彩色 162.0 x 130.3cm (埼玉県) | ・ 矢野 宏実 《memory》 2023(令和 5)年 麻布・彩色 162.0 x 130.3cm (香川県) |
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入選 | 入選 | 入選 | 入選 |
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・ 牧野 香里 《うたかたの色》 2023(令和 5)年 雲肌麻紙・彩色 120.0 x 160.0cm (神奈川県) | ・ 李 唯親 《響》 2023(令和 5)年 雲肌麻紙・彩色 162.0 x 162.0cm | ・ 小山内 愛美 《大野原のフロンティア》 2023(令和 5)年 紙本・彩色 162.0 x 162.0cm (秋田県) | ・ 谷中 美佳子 《あさぼらけの夢》 2023(令和 5)年 絹本・彩色 95.0 x 164.0cm (栃木県) |
入選 | 入選 | 入選 | 入選 | |||
・ 高橋 希和 《紅 蘭》 2023(令和 5)年 紙本・彩色 154.1 x 110.1cm (埼玉県) | ・ 清水 航 《飛 沫》 2023(令和 5)年 麻紙・彩色 161.9 x 162.1cm (千葉県) | ・ 福島 恒久 《歳寒三友図》 2023(令和 5)年 銀潜紙・彩色 161.0 x 161.0cm (埼玉県) | ・ 山田 美知男 《大地の波》 2023(令和 5)年 高知麻紙・彩色 112.2 x 162.2cm (秋田県) |
お問合せ:050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
出典資料:【山種美術館 広尾開館】「Seed 山種美術館 日本画アワード 2024」 図録、 Press Release、資料他。 |
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